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ダービーパラドックス 集英社文庫
2018年11月 島田明宏＝著
本体660円＋税
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ディック・フランシスの現代版を目指して書いた競馬ミステリーシリーズ第一弾。文庫書き下ろし。
競馬記者の小林は、所有馬が不可解な故障を繰り返す馬主の堂林をマークしていた。やがて小林はジェメロという堂林の所有馬に惹かれていく。が、そのジェメロにすり替え疑惑が持ち上がる。さらに、先輩記者が謎の死を遂げ、小林の身にも危険が降りかかる。堂林の悪事の背景、先輩の死の真相、そしてジェメロの正体は!?
構想を練り、書きはじめたのは『絆〜走れ奇跡の子馬〜』を脱稿した2017年の春。もちろんずっとこれだけを書いていたわけではないが、ひととおり出来上がったものを編集者に送っては改善すべき点を指摘されて直し、また出しては書き直し……と繰り返しているうちに2年近く経ってしまった。
馬の個体識別に使われるマイクロチップの埋め方や、どんなときに壊れたり喪失するのか、妊娠鑑定や血統登録はどのように行われるのかといったことを、生産者、獣医師などに取材して、ディテールは事実に則して書いた。
解説と帯の推薦文は高橋源一郎氏。
帯の推薦文
「競馬が好き？ だったら
あなたはこの本に夢中になる。
競馬に興味がない？ でも、読み終わったら
あなたは競馬に夢中になる。」
A6判・336 ページ
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