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キリングファーム 集英社文庫
2019年4月 島田明宏＝著
本体580円＋税
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競馬ミステリーシリーズ第二弾。文庫書き下ろし。
前作『ダービーパラドックス』とはまったく別の話。
起業に失敗した32歳の藤木祐介は、東京を離れ、競走馬を生産する北海道の「風死狩(ふしかり)牧場」で働きはじめる。
やがて、風死狩の地で怪事件が続発する。
祟りか、ヒグマか、それとも……。
混迷を深める事件は、騎手の平井啓一が牧場を訪れたことにより、急速に動き出す。
横溝正史の『八つ墓村』のようなサラブレッド生産牧場があったらどうなるだろうと考え、書きはじめた。
怖いのだが、ここにいつづけたいと思わせる不思議な何かがある、いわくつきの土地。猿のようなジジイもいれば、謎めいた美女もいる。
たまたま身を置くようになったつもりだった祐介だが、実は、自分がここにいるのは純然たる偶然とは言い切れないことに気づかされる。
風死狩牧場を訪ねてきた騎手の平井は、腕は一流だが素行不良の問題児。
誠実だが間の悪い祐介と、常識はないが驚くほど頭が切れて身体能力抜群の平井の「迷コンビ」が繰りひろげる冒険活劇でもある。
解説と帯の推薦文は草野仁氏。
A6判・288ページ
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