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ノン・サラブレッド 集英社文庫
2020年7月17日 島田明宏＝著
本体740円＋税
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競馬ミステリーシリーズ第4弾。文庫書き下ろし。
明治時代にオーストラリアから輸入され、横浜の根岸競馬場で活躍した日本初の名牝・ミラ。
血統書が付帯されていなかったため、純粋なサラブレッドではない「サラ系」と分類された。
子孫も同様に「サラ系」のレッテルを貼られ、皐月賞やダービーを勝った馬でさえ種牡馬としては冷遇された。
1970年代前半、ミラを６代母に持つホーリーシャークという牡馬が登場する。
担当厩務員の大谷晴男は、気の荒い同馬にクラシックを勝たせるため、日夜汗を流す。
半世紀の時を経た2020年代、競馬記者の小林真吾のもとに、ミラの血統書を持っているという男から電話があった。
その血統書には、ある「事件」が絡んでいると男は言う。
もしミラの血統書が実在するなら、日本の競馬史は大きく書き換えられる。
小林は真偽を確かめるべく動き出す。
ミラの血統書は本当に存在するのか。電話をかけてきた男は何者か。男が言った「事件」とは何か。
馬産地で取材をつづけた小林は、ついに「真実」に行き当たる――。
ストーリーは1970年代と2020年代の2本立て。2020年代の主人公は『ダービーパラドックス』に登場した小林真吾。
解説と帯の推薦文は柏木集保氏。
A6判・384ページ
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