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『武豊インタビュー集３ 躍動』
廣済堂出版＝2004年10月
島田明宏＝著
本体1600円＋税
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武豊騎手インタビュー集のパート３。
『戴冠』『美技』の２冊をつくり終えた時点で、まだかなり未収録の原稿があったので、編集者から「もう２冊行きましょう」と言われた。が、そうなるとシリーズが全４冊ということになる。デジタル時計で４時44分や４時49分（死んでからまた死んで苦しむ）を見そうになるだけでビビてしまう私としては、何がなんでも「４」を避けたかったので、この『躍動』に２冊分の原稿を詰め込むことにした。
第１章「名馬とＧ１戦線」／第２章「回顧録」／第３章「誰も書かなかった武豊」／第４章「日記」／第５章「ファンとのＱ＆Ａ」という構成。そして巻末に、あとがきとして映画「シービスケット」やハルウララなどをからめた文章を添えた。
上記の第３章「誰も書かなかった武豊」は、私が94年夏から「週刊アサヒ芸能」で連載していたもので、これだけで質・量ともに充分一冊になる。お気づきの方もいるだろうが、第３章だけは字詰めを変えて、ぎゅっと濃縮してある。
「誰も書かなかった武豊」を読み直したとき、10年前の私が、ものすごい理屈に従って生きていたことを知り、赤面しつつ、おののいた。「だから」がぜんぜん「だから」になっていない。よくもまあ、こんなメチャクチャなことを書いておきながら外を堂々と歩いていたものだと思う。
あとがきは、武豊ファンの読者には結構楽しんでもらえたんじゃないかと思う。
ともかく、本書は、シリーズ中最もお得な一冊である。
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